
「お母さんの卵焼きって、どうしてちょっと茶色いの?」
幼い日の、私の問いかけ。
ただの好奇心でした。悪気なんて、もちろんありません。
友達のお弁当に入っていた卵焼きは、ヒヨコのようなきれいな黄色。
それを見て、「?うちのと違うなぁ?」って思っただけ。
むしろ子どもながらに、「作り方が違うのかな?」なんて考えていたのを覚えています。
子どもって、本当に素直。
比べるつもりもなく、誰かを否定したいわけでもなく、
ただ世界を知りたくて、目の前の違いを言葉にする。
だけど、その言葉が、
誰かの心にそっと、でも確かに引っかかることがあるんですよね。
私は覚えています。
その時のお母さん、ちょっとムッとしてた。
大人になった今ならわかります。
きっと、朝の忙しい中で一生懸命作った卵焼き。
家族5人、私より小さい弟妹のいる朝。
母の中では「これが精いっぱい」だったと思う。
それなのに、無邪気な子どものひと言が、
「ダメ出し」みたいに聞こえたのかもしれない。
それでも、お母さんは私の声を受け止めてくれました。
次のお弁当には、きれいな黄色の卵焼きが入ってた。
しかも、ちょっと得意げに「見て!きれいでしょ!」って😅
今、私は母親になって、わかるようになってきました。
子どもがふと発する言葉に、
「え、それってどういう意味?」って、
一瞬モヤっとしたり、ドキッとしたりすること。
育児って、そんな小さな揺れの連続。
でも、その言葉の裏には、
まだ言葉にしきれない「純粋な疑問」や「気づき」が隠れていることもある。
あの日の記憶が、今の私の“娘を理解するヒント”になっています。
もしかしたら、わが子にも、
私が知らない間に、そんな気持ちを抱かせているのかもしれない。
「なんで?」「どうして?」って素直に聞いてきてくれる今のうちに、
なるべくやさしく、まっすぐに応えてあげたいと思う。
たとえその言葉が、私の小さなプライドを、ちょっぴりくすぐったとしても。笑
育児は、毎日が問いかけと返答のくり返し。
そしてその中で、私も母の背中を、追いかけてる。
今日もまた、卵焼きを巻きながら、
あの日の母を、そして今の自分を思います。
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